10月のサンガクシャ

猛暑日の連続記録を書きかえた夏がようやく去りました。朝早く窓を開けると、金木犀の香りが漂っています。
昭和の最後の何年か、三楽舎と名づけられた部屋で毎月連句の集まりを楽しみました。
名付け親の宗匠は父雄次の後をついで東大の無機化学研究室の主任教授になられた木村健次郎(葉山)先生でした。
先生が選ばれた私の金木犀の付句の中で、自分でも気に入っているのは「初実験の巻」の第六句です。

 月明かり子の枕辺にあるリュック    佳子
  木犀香る一坪の庭          純子


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