11月のサンガクシャ

ぶどうの実が色づきました。むかし柴田が「東京の夏」のプログラミングにいささかのお手伝いをしたとき、
アリオン音楽財団理事長の江戸京子さんからいただいたものです。
鉢の中で根が窮屈そうだったので、庭におろして丈を短めに仕立てました。
ワイン用の品種で、実をそのまま食べることはできません。
冬になるまで放っておくと鳥たちがつつきに来ます。
「東京の夏」も今年で終わりになりました。

春、ぶどうの蔓が際限なくのび始めると、
エネルギーの塊のようだった京子さんのお父さま、江戸英雄さんのことを思い出します。
桐朋学園に音楽科を設立するための会議のあと、一同がエレベーターを待っている間に
江戸さんは何階分かの階段をかけおりて、一階で待っていらっしゃった、
と柴田がよく話していました。


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