8月のサンガクシャ

梅雨があけたとたん、35度を超す日がつづきました。
果樹には最適の気温です。
天津桃は未曽有の豊作で、
台風4号の大風のために半分は落ちましたが、収穫は100キロを超しました。
20年前、母にもらったときは50cmの苗木でしたが、
庭の西南の隅でみるみるうちに大きくなり、
大きい方の苗を自分の庭に残した母をくやしがらせました。
6月、母の7回忌に子供と孫が菩提寺の龍福院に集まりました。
天津桃の幹に平たいベージュ色の茸が生えているのをみつけたのはその頃でした。
直径14cm、下枝に同じくらいのが貼りついています。
昨年、駐車場の上に伸びている太い枝が蟻の巣になっているのを見つけて切ってもらいました。
枝はほとんど空洞でした。
100キロの実りは、命が尽きかけた樹の最後の贈り物かもしれません。


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