11月のサンガクシャ

今年、御宿のリゾート・マンションを処分しました。
姑が戦時中疎開していた茅ヶ崎の家を売ったときに買ったものです。
柴田は小学生のころ転地療養のために
御宿の親戚の別荘で何カ月か暮らしたことがあるそうで、
松林の景色はその頃と変わらないと言っていました。
子供たちや孫たちが幼かったころは、 泊り客もまじえて夏休みをにぎやかにすごしましたが、
ここ何年かは時おり部屋の様子を見に行くだけになりました。
夏の終わりに部屋を片付け家具の始末を業者に頼んだあと、
浜に出て波が打ち上げた海藻や貝殻をひろい、砂地の植物を集めてきました。
玄関わきの二つのプランターのアカンサスを抜いて植え付けると、
すぐに根付いて次々に新しい穂や芽を出しました。
三本のネムが「御宿ガーデン」に枝をさしのべています。


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