5月のサンガクシャ

去年の今頃、タンポポの綿毛をガラス瓶の中で作る方法が新聞にでていました。
早速試みましたが種が瓶の中に散らばってしまいました。
今年は、まず近所の道端のタンポポが八ヶ岳の牛乳瓶の中で綿毛になりました。
昨年広島県の町でとって蒔いた種が芽をだしたので
花が咲き終わるやいなやリンゴジュースの瓶に押しこみました。
三日後に茎の長い一本が背伸びして瓶の口から顔を出し綿毛の球になりました。
宏に行ったのは当時艦政本部につとめていた父が昭和13年の1月と2月に
佐世保に一回、広に二回出張して手遅れの盲腸炎で夭折したからです。
呉と宏で長年の疑問になにがしかの答えを見出だしました。
懸命にのびあがって綿毛を作ったたタンポポは、その旅の土産です。


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