8月のサンガクシャ

昨年の暮に綿花の枝を何本か買ってリースを作りました。
半年後壁からはずして綿をとりだすと、
萼に近いあたりに綿にくるまれた堅い種があったので、
二三日水に浸したあと蒔きました。
ほどなく芽を出し細いけれどしっかりした茎が不格好な双葉を支えています。
柴田の母方の伯母アサは少女時代に、
ブラジル・チリ・アルゼンチンに公使として赴任した
父杉村フカシの信任状提出の旅行に同行した傑女でしたが、
1913年に三井物産のテキサス支店長福島と結婚して渡米しました。
見渡すかぎりの綿畑で追い越された車を抜き返せと黒人の運転手に命令して、
最後には二台とも綿畑に飛び込んだそうです。


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